求人活動において、企業のホームページは求職者との重要な接点です。しかし、もしそのホームページがSSL未対応だった場合、信頼性の欠如による応募率低下だけでなく、個人情報流出という深刻な問題に発展する可能性があります。特に、求職者が入力した情報が暗号化されずに第三者に漏洩すると、企業側が賠償責任を問われるケースもあります。このリスクは、長野県の地域企業にとっても決して他人事ではありません。例えば、SSL未対応のまま放置することでGoogle検索の順位が低下し、求人情報の露出が減るといった二次的な影響も発生します。
企業のホームページを私が実際拝見させていただき、この記事を緊急に描かせていただきました。放置では済まないSSL未対応の具体的なリスク、導入のメリット、成功事例を基に、企業が取るべき具体的な対策を解説します。
そもそもホームページのSSL未対応ってどういうことなの?
まず、貴社のホームページをリンク先(転職サイト等から)をクリックするなりブラウザの検索欄に貼り付けてみてください。(自社のホームページにアクセスするということです。)
もしも図のように「保護されていない通信」とでたら要注意です。
早めの対応が必須になります。お使いのセキュリティーソフトによっては、「安全でないサイトに接続します。リスクを承知してアクセスしますか?」等のメッセージが出る場合もあります
実は先日、長野県地方の大手求人サイトを拝見し、リンクをたどって会社のコーポレートサイトを見ると、「保護されていない通信」と表示される、もしくはアクセスができないサイトがびっくりするほど存在しておりました。20社中なんと3社もありました。
もし、あなたのお子様が、●●株式会社に面接を受けようと思うけど・・と言われたら?まずどんな行動をしますか?
企業のホームページを会社名で検索しますよね?そのとき「保護されない通信」とでてきたり、セキュリティーソフトでアラートがでたらどう思いますか?「怪しくない???」と思うはずです。
もし、部品加工をお願いしようと長野県の企業データーベースより検索して、実際にお問い合わせをしようと思ったとき、「保護されていない通信」と表示されても不信感を抱きませんか?個人情報が漏洩するかもしれませんよ。
お客様目線でホームページを見た場合必ず、「怪しい」「信頼できない」と思うはずです。
ホームページのSSLとは
SSL(エスエスエル)とは、インターネット上でやり取りされる情報を暗号化して安全に保護するための仕組みです。たとえば、求人ページで名前や住所などの個人情報を入力する際、それが第三者に盗まれないようにするための「鍵」のようなものと考えてください。この「鍵」を使ってデータを暗号化することで、送信中に誰かに覗き見されても内容がわからなくなります。SSL対応のウェブサイトは「HTTPS」という文字で始まり、ブラウザに鍵マークが表示されます。このマークがあると、安全な通信が行われている証拠なので安心です。特に、個人情報を扱うページでは、SSLがあることが信頼のポイントになります。
ホームページのSSL未対応が長野県の企業に与える影響とは?
この技術が未対応の場合、企業ホームページが「安全ではない」とみなされ、Googleの検索順位が下がったり、ブラウザに警告が表示されたりします。長野県のような地域密着型の企業では、求職者が地元企業を信頼しにくくなる一因となり、応募率の低下につながる恐れがあります。
SSL未対応ホームページの具体的な影響
- 求職者の信頼低下:ブラウザの「安全ではない」警告が求職者に不信感を与えます。
- 応募率の減少:求職者が安心して応募フォームに入力できなくなります。
- 検索順位の低下:GoogleがHTTPS(SSL対応)をランキング要因とするため、未対応のサイトはSEO的に不利です。
長野県の企業特有の影響
長野県では、地元志向の強い求職者が多い一方で、地域性を生かした求人活動が鍵となります。SSL未対応で信頼性を損なうと、「地域密着型企業」という強みが薄れる恐れがあります。
「保護されていない通信」とブラウザに表示されているだけで、およそ50%の人が閲覧をやめてしまうというデータも存在します。したがって、大手サイトなどから貴社を見つけ、貴社のホームページにアクセスしたが、ちょっと怪しい?!と思い大金をかけたホームページにアクセスしてもらえないということになります。
また、仕事の依頼(見積依頼)等を依頼したいとおもっても、「信頼感」がないために、見積依頼をしないケースが考えられます。
参考サイト
- GlobalSign公式サイト:SSL証明書の導入方法やメリットを詳しく解説
- Google公式SEOガイド:「HTTPSがランキング要因である理由」
SSL未対応のリスクとその対策
SSL未対応によるリスクには、求人応募者だけでなく、顧客や取引先からの信頼喪失も含まれます。これを防ぐためには、速やかなSSL導入が不可欠です。
SSL未対応が企業ブランディングに与える影響
「このサイトは安全でない」というブラウザの警告は、求人活動だけでなく企業全体のブランディングにも悪影響を及ぼします。
SSL導入で企業全体の信頼性を向上させる方法
SSLを導入するだけでなく、ホームページ全体のセキュリティやデザインを見直し、企業の誠実さをアピールすることが重要です。
SSL導入に必要なコストと手順
SSL導入には一定の費用がかかりますが、その効果を考えれば投資価値は大いにあります。以下に必要な手順とコストの目安を示します。
手順 | 内容 | 目安費用 |
サーバー証明書の購入 | 信頼できる証明書を選定 | 年間5,000円~ |
専門業者への依頼 | 専門知識がない場合の導入支援 | 30,000円~別途見積 |
無料SSL証明書の利用 | Let’s Encryptなどを活用 | 無料 |
※ネット決済(クレジットカードをつかったもの、ECサイトなど)においてはサーバー証明書の購入が必須になりますが、ほとんどの場合、サーバーに付属している無料の証明書の利用で済むはずです。ただし、お使いのサーバーで付属している無料の証明書がない場合、サーバー証明書の購入が必要となります。
これは、個人の見解になりますが、7年から10年ぐらい前に契約したサーバーの場合、機能的にも、スピード的にも、コスト的にも、容量的にも、セキュリティー的にも劣っています。大変面倒ではありますが、サーバーを乗り換えることも検討してください。月1000円~2000円も支払えば、品質の良いサーバーをレンタルすることができるからです。古いサーバーを使うことは今後の営業活動に影響が出ます。最新のハードウエアにするべきです。例えば個人PC、7年前に購入したものと今のPC全然違いますよね!それと同じことです。
おススメサーバーを知りたい方はこちらから→Web情報事業部へお問い合わせ
放置してしまう主な理由3選
ホームページを放置してしまう原因はさまざま考えられますが、企業様との会話の中で最も多いもの3選をあげさせていただきます。
- ホームページ作成後5年以上リニューアルをしていない
- 制作したホームページの会社のサポートが悪い
- SSL化は必要ないと思っている、もしくは知らない
5年以内にホームページのリニューアルもしくは、求人サイトを新設したなら、まずこの状況は起こりません。なぜならここ5年間でSSL非対応のサーバーはないからです。
もしも、今もなおホームページの更新契約を行っていて、このような状況でしたら、ホームページ業者を変える等の変更を早急にした方が良いです。なぜならWeb業界では当たり前の知識だからです。今後さまざまな技術に対応できない業者ですので。業者の選定がおこまりでしたら、私共のKDK Web事業部へお問い合わせください。
SSLは必要ないもしくは知らない、無知とは恐ろしいものです。この記事を読んですぐ確認と対応を行うべきです!!賠償責任をおってしまうリスクや企業の信頼性を損なわないためにも早急にご検討ください。
まとめ
今回の記事で解説した内容
- SSL未対応が引き起こす具体的なリスク
- SSL導入のメリットと成功事例
- 導入に必要なコストや手順
- 求人活動だけでなく、企業全体の信頼性を高める方法
次のアクション
- 自社のSSL対応状況を確認し、必要に応じて対応を開始する。
- 専門業者または無料SSL証明書を利用して導入を進める。
- SSL導入後は応募率や検索結果を確認
この件に関しましてのご質問
SSL対応をどうしたらよいのかわからない場合、弊社Web情報事業部までお知らせください。
こちらから→お問い合わせ