長野県上田市の北側にある「太郎山」。
標高1164mと低山のため、家族連れや学校の遠足などで市民が登ることが多く、地域のシンボル的な山として親しまれています。
そんな山の麓で、「養豚を地域の成長産業にする」という夢に向かって取り組んでいる人たちがいました。
タローファームでは、豚の繁殖から分娩・離乳、肥育、出荷までを一貫して行っています。
2016年には母豚の離乳・交配・分娩を4週分にまとめて一度に管理する「フォー・ファイブシステム」を導入。
これにより、オールイン・オールアウト管理が可能になり、豚舎が空になる期間で徹底した洗浄・消毒作業が行えるほか、病気の連鎖を断ち切ることもできるそうです。
「豚の発育を妨げたり肉質が落ちたりする要因は、ストレスや病気。日々、一頭一頭と向き合い、小さな変化を見逃さないようにすること、豚にとって快適な環境をつくることを心掛けています」
そう話すのは、タローファームの代表取締役・小川哲生さん。
オリジナルブランド「信州太郎ぽーく」は、冷めても固くなりにくく、噛むと旨味が溢れるジューシーさが魅力。
良質な穀物を含んだ配合飼料とたっぷりの愛情を注ぐことで、甘みのある脂身、もちもちの食感になっているという。
こうした美味しさに加え、育成環境や安全・安心への取り組みも評価され、2016年には「第14回全国銘柄ポーク好感度コンテスト優良賞」を受賞。
2019年には優良経営農場の証でもある「日本養豚協会会長賞」、さらに2022年には「第60回全国青年農業者会議畜産部門・農林水産大臣賞」を受賞しています。
「今、うちの第二農場をつくっているところなんですよ。場所は木曽郡上松町。過疎化が進む県内の中山間地に養豚場を作ることで、雇用を生み出し、人との交流を図り、地域の活性化につなげたいと考えています」
タローファーム第二農場の稼働は2024年4月から。
2035年までに年間出荷頭数を10万頭に増やし、生産規模の拡大を目指していくそうです。
「第二農場は”企業養豚”を進めていくための第一歩でもあります。県外に出た人たちが長野に帰りたいと思ったときに、安心して帰ってこれる場所をつくりたいなと」
「帰ってきても仕事があって、そこで活躍している人たちがいて、地域も元気で。タローファームがあって良かったと言われるようにしたいですね」
タローファームで働いている社員は、全員未経験からのスタート。
応募後は仕事のイメージをつかんでもらうために、一度、養豚場を見学していただいているそうです。
そこで実際に豚と触れ合ったり、スタッフの働きぶりを見たりすると、”この仕事にチャレンジしてみたい”と思う方が大半とのこと。
「入社後は餌やりや豚舎の掃除から始め、徐々に種付けや分娩などの業務を覚えていきます。上司や先輩がしっかりサポートするので、未経験者でも安心して取り組める環境だと思いますよ」
― 仕事で大変なことはありますか?
「相手は動物なので、言葉が通じない点に苦労するかもしれません。でも経験や学習を重ねていくうちに、豚が快適に過ごせているかどうかが分かるようになります。それに豚は手をかけたらかけた分、きちんと応えてくれるんです」
豚はとてもデリケートな生き物で、ちょっとした環境の変化で体調を崩したり、ストレスを感じたりしてしまうという。
そのため繊細なケアが求められるが、思いと手間をかければかけるほど、肉質や出荷頭数にダイレクトに表れるそうです。
「当社が大切にしているのは、一人ひとりの仕事ぶりや成果をちゃんと見ること。もちろん、頑張りは給与やボーナスにきちんと反映しているので、モチベーション高く働けると思います」
年2回の人事評価では、ワークスキル・ビジネススキル・ヒューマンスキルの3つのスキルのほか、総合スキルや人望+モチベーションの高さも重視。
社員自身の自己採点と客観的評価を行い、そのギャップを社長との面談で話し合うとのことでした。
「養豚の仕事は特殊だからこそ、やること全部が初めての経験で、一つひとつが成功体験になるんです。チャレンジ精神が旺盛な方にはピッタリだと思います。男女問わず活躍できる職場なので、興味がある方はぜひ一度見学に来ていただきたいです」
続いてお話を伺ったのは、肥育リーダーの藤極剣吾さん。
高校時代にタローファームでアルバイトをして、働くスタッフや養豚の仕事に魅力を感じたことから入社を決意したそうです。
「養豚ってどんな仕事なんだろう?という興味本位で入りました。でも、社長や先輩スタッフの人柄、仕事に対する考え方に惹かれて、ここなら成長ができそうだなと思ったんです」
藤極さんが担当する業務は、離乳から肥育、出荷まで。
餌がきちんと供給されているか、水をしっかり飲めているか確認したり、不調の豚を見つけて対応したり。
― お仕事のやりがいはどんなところですか?
「年功序列は一切なく、身についたスキルや実力をしっかり評価してくれるので、キャリアアップのチャンスも豊富なんです。大きな組織ではないので、一人ひとりがかけがえのない存在。自分の頑張りが会社の成長に直結するのでやりがいがありますよ」
「仕事で気を付けているのは、菌やウイルスの侵入を防ぐために衛生管理を徹底すること、地域に迷惑をかけないように排水などの環境対策をしっかり行うことですね。豚にも地域の人にも配慮を忘れないことが大切だと思います」
農場へ入場する際は、その都度シャワーに入って専用の作業着に着替え、専用の靴に履き替えるという。
また、糞は密閉型コンポストで発酵乾燥させて堆肥化する、し尿や排水は浄化槽で分解処理するなど、循環システムも完備。
環境を考えながら豚にも地域にも真摯に向きあう、そんな強い想いが感じられました。
― 職場の雰囲気はどうですか?
「単刀直入に言うと、仲が良いですよ。年齢や社歴に関係なく、みんなフランクに接してくれます。仕事終わりにゴハンを食べに行ったり、時には休日に一緒に出掛けたり。ツーリングに行っている人たちも多いですね」
「各自が自分の仕事に責任を持ちつつ、困ったときには自然と助け合うなど、チームワークも抜群です。こうした職場の雰囲気の良さは、きっと豚にも伝わっていると思います」
このほか、男女別のシャワー室や休憩室、ウォシュレット付きトイレなど、快適な職場環境が整っていることはもちろん、社員が安心して長く働ける福利厚生も充実しているのだとか。
最後に、代表の小川さんからメッセージをいただきました。
「タローファームではさまざまな制度を構築して、社員一人ひとりの人生が豊かになるようなサポートをしていきたいと思っています。ご入社の際は身体一つで来ていただければ大丈夫です。養豚を成長産業にする、その夢に向かって一緒に取り組んでくれる方をお待ちしています」
豚を育てて、自分自身も成長できる。美味しい豚肉で地域に笑顔を生み出す。
そんな養豚の魅力にもっと触れてみたい方は、ぜひタローファームを訪れてみてください。
タローファーム株式会社
募集職種
養豚作業スタッフ
雇用形態
正社員
給与
月給20万円~30万円
※経験・スキル等を考慮し、決定します。
昇給
年2回(2月、8月)
賞与
年2回(1月、7月)
待遇・福利厚生
社会保険完備
通勤手当(2㎞以上から距離に応じて4,200円~12,900円/月)
家族手当(月3000円)
時間外手当※時間外労働割増あり(1.25倍)
休日出勤手当※休日労働割増あり(1.35倍) 深夜労働割増あり
年末年始特別手当(12月30~1月3日は+5000円)
慶弔見舞金制度
(結婚祝金10万円、夫妻共に在籍の場合は合計20万円、出産祝金5万円、傷病見舞金、
死亡弔慰金、災害見舞金など)
研修あり(生産や経営についての各種セミナーへの参加。費用は会社負)
資格取得費用の補助あり
男女別のシャワー室・更衣室・休憩室完備
洗濯機・乾燥機完備
作業着支給(帽子・長靴・手袋・下着もすべて)
永年勤続祝金(勤続5年で5万円、10年で10万円、20年で20万円…) 退職金制度あり
勤務地
上松農場/長野県木曽郡上松町大字小川4639-22
上田農場/長野県上田市常磐城358
※マイカー通勤OK
勤務時間
8:00~17:00(休憩60分)
休日休暇
週休2日制(シフト制・月9日)
年間休日107日
GW・お盆・年末年始
有給休暇(10日~)
産休・育休制度あり(産前産後休暇・育児休暇。取得奨励、時短勤務も可)
育児休暇
リフレッシュ休暇(勤続5年ごとに5日付与)
仕事内容
母豚へ種付け、妊娠鑑定、分娩、去勢、ワクチン接種、
離乳、餌やり、週齢ごとの温度管理、子豚の移動、
肥育舎の環境管理(エサ箱・水・温度・空気・湿度)、
出荷など
農場内は機械化が進んでいるため、
男女ともに活躍できる環境です。
入社後は先輩社員によるOJTで
農場の基本管理を身につけていただきます。
応募条件
普通自動車免許※AT限定可(入社後の取得もOK)
求める人物像
チャレンジ精神旺盛な方
何事にも前向きに取り組める方
動物が好き・触れ合う仕事がしたい方
募集期間
現在こちらでは募集は停止中です。
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「養豚を地域の成長産業に」企業理念の実現に向けて踏み出した第二農場
採用予定人数
5~8名
採用プロセス
ご応募・お問い合わせ
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書類選考
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面接
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内定
※試用期間6ヶ月
※試用期間中は時給1000円(月給目安21万円程度)