「養豚を地域の成長産業に」企業理念の実現に向けて踏み出した第二農場|タローファーム株式会社

「おいしい豚肉で地域を元気にする。そのために、毎日一頭一頭としっかり向き合って、健康な豚を育てることに力を入れています」

そう話すのは、タローファーム株式会社の代表取締役・小川哲生さん。

タローファームは、豚の繁殖から分娩・離乳、肥育、出荷までを一貫して行う長野県屈指の養豚場。

病気の蔓延を防ぐフォー・ファイブシステムや、体調不良豚の早期発見・早期治療を施すIPC(豚の個体診療)をはじめ、入退場時のシャワーイン・シャワーアウト、こまめな清掃・消毒といった徹底した衛生管理で、豚が快適に過ごせる環境を整えています。

こうした細やかな配慮と飼養管理で生産された豚肉は、もちもちとした食感、噛むたびに旨味が溢れ出すジューシーさ、甘みのある脂身が魅力で、オリジナルブランド『信州太郎ぽーく』として展開。

食肉産業展2016の「第14回銘柄ポーク好感度コンテスト」では優良賞を受賞し、2019年には優良経営農場の証でもある「日本養豚協会会長賞」、2022年には「第60回全国青年農業者会議畜産部門・農林水産大臣賞」を受賞しています。

取材で訪れたのは、長野県南西部にある木曽郡上松町。

面積の約94%を森林が占める自然豊かな場所で、樹齢300年以上の木曽ヒノキが林立する赤沢自然休養林は、森林浴発祥の地としても知られています。

そんな森林と共生する町に、タローファーム第二農場が誕生したということで「上松才児(さいちご)農場」へ向かいました。

塩尻インターから車で約1時間20分。

木曽川の流れを横目に国道19号を中津川方面へ進み、「元橋」の信号を右折して県道20号に入る。緑が鮮やかな山道をしばらく走ると、農場への案内看板が見えてきた。

車を停めて外へ出ると冷涼な風が吹いていて、夏でも爽やかに過ごせそうな気候に感じた。

「お久しぶりです。ようこそ上松町へ」と笑顔で迎えてくれたのは代表の小川さん。

小川さんとは前回の取材以来で、約1年ぶり。あらためて、第二農場について話を聞きました。

「第二農場は養豚を地域の成長産業にするための第一歩。過疎化が進む県内の中山間地に養豚場を作ることで、基幹産業として地元に根差し雇用を生み、地域の活性化につなげたいと考えています」

「県外に出た人が長野に戻ってきたときに仕事があって、そこで活躍している人たちがいて、地域も元気で。そんな安心して帰ってこられる場所をつくりたいなと。タローファームがあって良かったって言われるようにしたいんですよね」

上松才児農場では今年の4月から母豚を搬入し、現在の飼育頭数は800頭。10月初旬に最初の出産、来年3月に初出荷を予定しているそうです。

またフル稼働後は年間2万4000頭を出荷する計画で、売上高は約10億円の見通し。

さらに、2035年までに年間出荷頭数10万頭を目指し、生産規模とともに雇用も拡大していきたいと話してくれました。

今回は上松才児農場または上田太郎山農場で働く養豚スタッフ、トラックドライバーの募集。

普通自動車免許をお持ちであれば学歴や経験は問わないそうで、中型・大型免許についても入社後の取得(取得費用は完全会社負担)でOKとのことです。

ここで、前回のながの仕事物語の記事から応募し、入社したという稲田さんにお話を伺いました。

「以前は木曽福島で自動車整備士をしていました。でも、昔から動物が大好きなので、いつか動物と触れ合える仕事に挑戦してみたいなぁと思っていて。そうしたら上松町に養豚場ができることを耳にしたので、転職を決意しました」

土日も仕事だったため、転職活動はインターネットを活用していたという稲田さん。

最初は養豚場新設の情報が見つからず、諦めかけたこともあったそう。

「根気よく調べ続けていたら、ながの仕事物語に出ていたタローファームの記事に辿り着いたんです。社長の考えや仕事内容を見て、自分がやりたいのはこれだ!と思ってすぐに応募しました」

― 応募後、上田太郎山農場には見学に行きましたか?

「行きました。まずシャワーイン・シャワーアウトにびっくりして。衛生管理をすごく徹底しているなと思いました。あとは一通り豚舎を見て回ったんですけど、想像していたより匂いもありませんでした」

「一番印象的だったのは、みんなが楽しそうに働いていたこと。チームワークもいいですし、和気あいあいとした雰囲気で。スタッフ同士の仲が良さそうでいいなと思いました」

― 入社してから大変だったことはありますか?

「上松才児農場の立ち上げに携わったので、仕事を覚えることと、農場を作っていくことを並行して行ったことですかね。パソコンやWi-Fiとかの設備もイチから準備して。大変でしたけど、なかなかない経験なので面白かったです」

「それに業務に必要な知識は研修や獣医師さんから学べますし、現場では上司や先輩がマンツーマンで丁寧に仕事を教えてくれるので、未経験でも安心してスタートすることができました」

稲田さんが担当する業務は、餌やりや豚舎の清掃のほか、温度・湿度などの環境管理、母豚のケア、人工授精、ワクチン接種と多岐に渡る。

― 仕事のどんなところにやりがいを感じていますか?

「自分の治療で豚が元気になったときですね。例えば餌を残している豚がいたら、熱はないか、ちゃんと歩けているか、給水器から水がきちんと出ているかといったあらゆる面をチェックします。症状に応じて注射をしたり、設備の調整をしたりして、元気な姿が見られると嬉しいです」

「それに豚の健康状態は肉質や出荷頭数に大きく関わるため、小さな変化を見逃さないことが大切。今後スタッフが増えたら、もっと丁寧に観察をして、病気の早期発見・早期治療に努めたいと思います」

現在、上松才児農場では800頭の母豚を3~4名のスタッフで管理していて、シフトによっては2名体制のときもあるそう。

しかし、どんなに忙しい状況でも、すべての豚をチェックすることは欠かさずに行っているという。

― 制度や環境で好きなところはありますか?

「人事評価制度というのがあるんですが、社歴や経験年数に関係なく、ワークスキル・ビジネススキル・ヒューマンスキルの3つのスキルを重視して、給与やボーナスに反映してくれます」

「評価シートにいろいろ記入していくんですけど、課題や目標が明確になりますし、自身の成長も分かりやすい。プラス客観的評価もあるので、自分で気づけなかった部分を知ることもできます」

タローファームでは、養豚の仕事を通じて社会に貢献できる人材の育成に力を入れているとのこと。

一人ひとりの仕事ぶりや成果をきちんと評価することはもちろん、キャリアアップでは人望やモチベーションの高さも重視しているんだとか。

― 今後の目標と一緒に働きたい人物像を教えてください。

「最近マネージャーの役職をいただいたので、育成や教育、働きやすい環境づくりにも力を入れていきたいと思います。あと上松才児農場は出来たばかりということもあり、社内がとてもキレイ。このキレイさもキープしていきたいですね」

「一緒に働きたいのは、動物が好きな人やいろんなことに一生懸命になれる人。豚は愛情をもって接すると必ず応えてくれますし、自分が面倒を見ている母豚の子どもはすごく可愛いんですよ」

もし、今の仕事と出会っていなければペットショップを開業しようかと考えていた稲田さん。

自宅では犬や猫を始め、鳥、爬虫類など36種類もの動物を飼育しているそうで、動物の話で盛り上がれる人も大歓迎とのことでした。

次にお話を伺ったのは、新卒入社の土屋さん。

小さい頃から動物が好きで、将来は動物に関わる仕事に就きたいと考えていたそう。

「大学も動物関連の職業を目指せる学校を選びました。そこで畜産に触れてから興味が湧いて、畜産企業を中心に就職活動をしていたんです。入社の決め手は社長の温かい人柄。きちんと話を聞いてくれて、ここなら長く働けそうだなと思いました」

― 実際に入社してみていかがですか?

「私の主な仕事は母豚の管理。最初は同じ作業を繰り返し行うので、一つの作業は一週間ぐらいで覚えられます。難しい作業も社長や先輩が一緒にやりながら教えてくれるので、不安を感じることもなかったですね」

「あと基本的な作業は力がなくても出来るように配慮してくれているので、女性も働きやすい環境です。雄豚が暴れると抑え込むのに大変なときもありますが、コツを掴めば攻略できますし、段々と筋肉も付いてきますよ(笑)」

― 仕事のどんなところにやりがいを感じていますか?

「母豚が体調不良のときに治療をするんですが、翌日元気になった姿を見たときは嬉しくてやりがいを感じます。また、自分のサポートで母豚が無事妊娠できたときの喜びも大きいですね」

「毎日新しい発見や喜びがあるので楽しいですし、仕事を通じて自分自身の成長を実感できます。だから、もっといろいろできるようになりたい、もっと頑張ろうってなるんです」

― 制度や環境で好きなところはありますか?

「社員同士の距離が近いところ。スタートがみんな一緒だったということもあるんですが、何でも話せて、相談しやすいです。今後新しい方が入ってきても、馴染みやすい雰囲気を保ちたいと思います」

「あとは社員一人ひとりをよく見てくれているところ。社長は豚だけでなく社員も大事にしているので、要望や意見を出すと必ず応えてくれたり、オーバーワークのときはストップをかけてくれたりします」

― 今後の目標と一緒に働きたい人物像を教えてください。

「今管理している母豚が秋ごろに出産を迎えるので、そのサポートや子豚の育成にもチャレンジしてみたいです。そして、将来は繁殖部門のリーダーとして、指導できる存在になることが目標。そのために自分自身のスキルも高めていきたいと思います」

「個人的には女性社員が増えるといいなと。女性ならではの悩みや相談にも乗ってあげたいですし、畜産女子として一緒に養豚業を盛り上げていきたいですね」

男女別のシャワー室・休憩室・更衣室・化粧室のほか、産休・育休、時短勤務など、女性が働きやすい環境や制度を整えていることも魅力。

さらに、社員のポテンシャルを最大限引き出すため、結婚祝金や出産祝金などの慶弔見舞金、各種セミナー費用や資格取得費用の補助、年末年始特別手当、リフレッシュ休暇といった福利厚生も充実しています。

最後に、代表の小川さんからメッセージをいただきました。

「養豚の仕事は特殊だからこそ、やること全部が初めての経験で、一つひとつが成功体験になるんです。チャレンジ精神旺盛な方なら、きっと楽しく働けると思いますので、興味があればぜひ一度見学に来てください」

「また、当社は養豚という仕事を通じて、社員一人ひとりの人生が豊かになるようなサポートもしていきます。業務に必要なものは、すべて会社で用意しますので、身体一つで来ていただければ大丈夫。養豚を成長産業にする夢を一緒に追いかけませんか?」

豚を育てながら、自分自身も成長できる。

美味しい豚肉で地域に貢献する。

そんな魅力ある養豚の仕事を、選択肢の一つとして考えてみてはいかがでしょうか。


タローファーム株式会社

募集職種
(1)養豚作業スタッフ
(2)トラックドライバー

雇用形態
正社員

給与
月給200,000円~300,000円
※経験・スキル等を考慮し、決定します。
※試用期間中の給与から下がることはありません。
※試用期間3~6ヶ月
※試用期間中の月給は高卒:月給200,000円~/短大・専門卒:月給220,000円~/大卒:月給240,000万円~
※試用期間終了後の給与は試用期間中の勤務実績により決定

モデル年収
【正社員Aさん(大卒新卒)の場合】
《年収例》 1年目:408万円 2年目:452万円 3年目:479万円
【正社員Bさん(中途入社)の場合】
《年収例》 1年目:436万円 2年目:487万円 3年目:513万円

昇給
年1回(12月)

賞与
年2回(6月、12月)

昇給並びに賞与は人事評価制度により決まります。
(人事評価シート人事評価スキル一覧表)

待遇・福利厚生
社会保険完備
通勤手当(2km以上から距離に応じて4,200円~12,900円/月)
家族手当(1人3,000円/月)
住宅手当(10,000円/月)
役職手当
有給休暇
リフレッシュ休暇(勤続5年ごと5日付与)
研修あり(生産や経営についての各種セミナーへの参加、日本養豚協会主催の日本養豚大学校など※費用は会社負担)
資格取得費用の補助あり(作業車の運転免許について完全会社負担※普通自動車免許は対象外)
作業着支給(防疫のため作業着、帽子、長靴、手袋、下着などすべて※勤務開始において用意していただくものはありません)
マイカー通勤可
産休・育休制度(産前産後休暇・育児休暇 ※取得奨励、時短勤務も可)
退職金制度
再雇用制度(上限65歳)
年齢給(35歳以上全員対象5,000円/月)
時間外手当※時間外労働割増あり(1.25倍)
休日出勤手当※休日労働割増あり(1.35倍)
深夜労働割増あり
年末年始特別手当(12月30~1月3日は+5,000円)
慶弔見舞金制度(結婚祝金:100,000円、出産祝金50,000円、傷病見舞金、死亡弔慰金、災害見舞金)
男女別のシャワー室・更衣室・休憩室完備(冷蔵庫や電子レンジなどの使用可)
洗濯機・乾燥機完備
永年勤続祝金(勤続5年30,000円、10年50,000円、20年80,000円…)
服装自由
屋内禁煙

勤務地
上松才児農場または上田太郎山農場
上松才児農場/長野県木曽郡上松町大字小川4639-22
上田太郎山農場/長野県上田市常磐城358
※いずれも転勤なし
※車・バイク・自転車通勤OK
※お部屋探しのサポートあり

勤務時間
7:30~16:30(休憩60分)
※業務の状況により変更する可能性あり
※勤務シフトは複数あり
※残業月平均30時間程度

休日休暇
週休2日制(シフト制・月8~9日)
年間休日107日
GW・お盆・年末年始
有給休暇(10日~)
産前産後休暇
育児休暇
リフレッシュ休暇(勤続5年ごと5日付与)

仕事内容
(1)養豚作業スタッフ
母豚への種付け、妊娠鑑定、分娩、去勢、ワクチン接種、
離乳、餌やり、週齢ごとの温度管理、子豚の移動、
肥育舎の環境管理(エサ箱・水・温度・空気・湿度)、
出荷など
(2)トラックドライバー
飼料、堆肥、豚の積み込みなどの運搬作業
運搬エリアは長野県内と隣接県など(4〜6日/週)

★農場内は機械化が進んでいるため、
 男女ともに活躍できる環境です。

★入社後は先輩社員によるOJTで
 農場の基本管理を身につけていただきます。

応募条件
年齢・学歴・経験不問
普通自動車免許※AT限定可(入社後の取得もOK)
(2)は入社後に大型・中型免許の取得が必須です※費用は会社負担

求める人物像
チャレンジ精神旺盛な方
何事にも前向きに取り組める方
動物が好き・触れ合う仕事がしたい方

募集期間
2024年8月26日~
※事業拡大のため随時選考をおこないます。

採用予定人数
10名

採用プロセス
ご応募・お問い合わせ

書類選考

面接

内定 
※まずは職場見学だけでもOKです。
お気軽にご応募、お問い合わせください!

https://tarofarm.co.jp

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太郎山の麓から養豚の可能性を広めていく。豚と人がともに育つ場所

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