「型にはまらず、ただただお店が良くなることを考えたい。だからクライアントと目線を揃えて、お店に来るお客様のことや、お店で働く人たちのことを思いながらカタチにしていくんです」
株式会社フリークラウドの代表・熊原さんは、店舗設計について、そんなふうに話してくれました。
「繁盛店をプロデュースする」をコンセプトに、飲食店や美容室、スポーツクラブ、クリニックといった幅広いジャンルの店舗設計・施工を手掛けているフリークラウド。
高いデザイン性に加え、集客や収益にも配慮した設計が好評で、長野県内だけでなく、東京や神奈川などの県外からも依頼が寄せられています。
これまで携わった店舗の案件数は1000件以上。
また近年は、店舗屋では珍しい特定建設業許可も取得し、対応できる案件がさらに広がっているとのことです。
「私たちがお店づくりで目指しているのは、カッコよくてオシャレで売上もある、見た目と中身の両立です。いくらカッコよくてもオシャレでも、売上に繋がらなければ存続自体が難しくなってしまうので」
「お客様が入りやすいか、スタッフが動きやすいかといった空間のバランスを考えたり、時には店舗運営やブランディングにも携わったり、あらゆる角度から繁盛店に導けるようサポートしています」
ちなみに『FreeCloud(フリークラウド)』という社名には、クライアントのニーズに合わせて、次々とカタチを変えられる自由な雲のような存在でありたい、という思いが込められているんだとか。
「デザインを優先すると、そのうち”型”のようなものができてしまうんですよね。型に頼れば楽かもしれないけれど、効率を優先した味気ないものになってしまう。だから仕事では型にはまらない柔軟性を大切にしています」
今回募集する店舗デザイナーは、企画提案から物件の選定、現地調査、プランニング、設計・施工、引き渡しまでトータルに担当します。
まずはどんなお店にしたいのかじっくり話を聞いて、クライアントの世界観がきちんと反映されるように、納得のいく仕上がりになるように、完成まで寄り添いながら歩んでいくのがフリークラウドのスタイル。
「自分がいいと思ったデザインでも、相手にはしっくりこないことがある。そういった食い違いを防ぐためにも、時間をかけて丁寧にヒアリングしています。コミュニケーションを大切にできる方や聞き上手な方だと、クライアントが思い描いているものをうまく引き出せるかもしれませんね」
ここで、フリークラウドが手掛けた数多くの店舗の中から、ながの仕事物語の編集部が気になった店舗についてお話を伺いました。
1つ目は、2024年6月14日にオープンした長野市のカラオケスナック『コウゼンノヒミツ』。
― お店づくりはどのように進めていきましたか?
「年齢や性別を超えたコミュニケーションスポットを目指して、クライアントが掲げたコンセプトは”女性一人でも入りやすいNEWスナック”。クライアントが自ら物件の選定をして、初回の打ち合わせの時点で場所が決まっていたので、実際に空間を確認しながらイメージの共有を行いました」
― デザインをするうえで気をつけたことやこだわったことはありますか?
「クライアントの中でイメージがしっかり固まっていたので、それを崩さないように、逸れないようにデザインを考えました。特に意識したのはライトの使い方や塗装の色味。新しいけれど、どこか懐かしさも感じる、そんなエモさを醸し出すために、当社が得意とするエイジング塗装も施しました」
― クライアントからのリクエストで苦労したところはありますか?
「何もないまっさらな状態からではなく、既存の物やクロスを活かしながら、クライアントの求めるイメージに近づけていったところですかね。お店をつくっていく過程では、雰囲気に合っていない部分はないか、違和感はないか、客観的な視点を大切にしました」
― 完成後、クライアントの反応はいかがでしたか?
「イメージ通り、むしろそれ以上のお店になったととても喜んでいただけました。また、看板や壁などに施したエイジング塗装も気に入っていただけようで、”恐ろしくカッコよくなってびっくりしました”の一言はとても嬉しかったです」
2つ目は、善光寺門前で365年の歴史を持つ『長野西澤書店』。
江戸末期の安政年間に店舗を構え、書物のほか、参拝客向けに善光寺の案内図も販売していたそう。
そして、明治時代には教科書や官報、大正時代には書籍や雑誌の取り扱いを開始し、町の本屋さんとして多くの人に親しまれてきたという。
しかし、インターネット時代の到来によって、通信販売や電子書籍が普及すると、全国の書店の数は10年で約3分の2に減少する事態に。
そこで歴史ある書店を守るため、生き残りをかけたリニューアルに踏み切ったとのこと。
老舗書店から、本を読みながらコーヒーやパンを楽しめる新しいカタチのブックカフェへ。
フリークラウドは、その構想段階から関わってきたそうです。
― お店のリニューアルはどのように進めていきましたか?
「ブックカフェという業態は決まっていたので、本をどのくらい置くのか、カフェスペースはどうするのかといった内容から、全体のコンセプトを決めていきました。それから電気や設備などのライフラインを確認したり、各専門業者と現地で細かい打ち合わせをしたり」
「あと、コーヒーの試飲会も実施したんですよ。内装デザインから実際に出されるコーヒーまで、クライアントと何回も打ち合わせを重ねました。4年にわたる長期プロジェクトだったんですが、構想からだと9年になりますね」
― デザインをするうえで気をつけたことやこだわったことはありますか?
「これまでの歴史を大切にしたいので、既存の梁や鉄骨、床など、古き良き大正時代を感じられる部分は残して、新旧の融合にこだわったデザインを目指しました。また、店内の雰囲気や購買意欲を高めるために、本棚とカウンターに間接照明を設置するほか、気軽に本を楽しんでもらえるよう、さまざまな箇所に椅子も配置しています」
2024年5月21日に『長野西澤書店 門前えにし珈琲』として無事オープンを迎え、連日多くのお客様で賑わっているそうですが、今後もクライアントの”もう少しこうしたい”という要望に対応していくとのことです。
3つ目は、長野市中御所にある美容院『OCEAN hair resort(オーシャンヘアリゾート)』。
シャンプールームには、何やらスペシャルな仕掛けが施されているんだとか。
― お店づくりはどのように進めていきましたか?
「”リゾート”や”西海岸”をテーマに、落ち着いた雰囲気の店内にしたいというご要望がありましたので、現場でスケールを確認しながら、細かい部分までイメージの擦り合わせを行いました。また、シャンプー台のメーカーさんとも、寸法や設置スペースなどの打ち合わせを重ねて、工事を進めていきました」
― デザインをするうえで気をつけたことやこだわったことはありますか?
「クライアントの思い描く空間を具現化するために、図面・パース・スケッチなどを用いてデザインイメージの共有を行い、相違が生まれないように心掛けました。こだわった部分は、塗装やタイル、床材、柱型に巻き付けた麻縄などの色味。シンプルな内装だったので、配色がポイントになりそうだと思い、クライアントと一緒にサンプルを確認してじっくり検討しました」
― クライアントからのリクエストで苦労したところはありますか?
「シャンプーやヘッドスパなど、長時間になりがちな施術中にも癒やしを提供したいとのことで、シャンプールームをプラネタリウム仕様にできないかというご相談をいただきました」
― 天井や壁に星を映し出す、あのプラネタリウムですか?
「そうです、星を見ながらリラックスできるプラネタリウムです。ただ、プラネタリウムの機能を果たすためには、ライトの照度を落とさなければならないんですが、シャンプーを行うのに必要な照度も確保しないといけなくて。電気設備工事の業者さんと試行錯誤しながら調整して、ご満足いただける仕上がりになりました」
完成したシャンプールームは、アロマの香りと波の音に包まれながら、満天の星空を楽しめる素敵な空間になったそうで、お客様からも大好評とのことでした。
4つ目は、長野県南佐久郡佐久穂町にあるクラフトビールのブルワリー『八千穂ブリューイングカンパニー』。
最高に美味しいナチュラルビールを目指して、八千穂高原の自然の恵みを活かしたビール造りを行っているとのことです。
― 物件の選定や打ち合わせはどのように行いましたか?
「クライアントがスキー場に行く途中で、たまたま見つけた建物とのことでした。ちょうど貸しテナントになっていて、ここしかないと思って決めたそうです。森の中ということもあり、ライフラインの確保が大変でした。また、クライアントが関東在住だったので、現地のほか、Webでも打ち合わせを行って、設計・施工を進めていきました」
― デザインをするうえで気をつけたことやこだわったことはありますか?
「もともとはガソリンスタンドだった建物を、ビール醸造所へとリノベーションしたんです。なので、その無骨さをそのまま活かしたデザインにしています。木のルーバーや間接照明で、無機質な空間に温かみをプラスして、醸造所に付属する飲食スペースの居心地が良くなるような演出を心掛けました」
「あとは、外でも気持ちよくビールが飲めるように、既存の土間コンクリートを壊して芝生にしたり、隣接する道路から建物が確認しやすいようにデザインを工夫したりとかですね」
― 完成するまでに苦労したところはありますか?
「海外メーカーの機械を設置する際に、海外の方とTV電話をすることがあったんですが、山の中なので電波が途切れてしまうことがありました(笑)。また、配線や配管の方法を説明してもらうときに言葉の壁を感じることも。でも、無事完成した際には、コンセプトにあった店舗になったと喜んでいただけたので良かったです」
5つ目は、2023年7月にオープンした長野駅近くのカフェ『I’m waiting(アイムウェイティング)』。
コーヒーやカフェラテ、エスプレッソ、チャイ、アールグレイといった豊富なメニューに加え、お店ならではの多彩なアレンジで”ここでしか味わえない”ドリンクを提供しているそうです。
― お店づくりはどのように進めていきましたか?
「お店のコンセプトはクライアントがもともと決めていたもので、『I’m waiting』という店名にもあるように、”大切な人との待ち合わせが楽しくなるような時間を過ごせる場所”にしたいとのことでした」
「現場が当社から近かったこともあり、当社の事務所で打ち合わせを行うことも。また、年季の入った建物だったので、電気の容量や給排水の水量など、ライフラインのチェックを入念に行いながら施工を進めていきました」
― デザインをするうえで気をつけたことやこだわったことはありますか?
「クライアントは、東京にある一流ホテルのレストランや、長野の老舗レストランで経験を積まれてきた方。その高いプロ意識に刺激を受けることが多々あり、こちらも店舗づくりのプロとして考えさせられることがありました」
「また、建物の内装が比較的シンプルだったので、什器や壁の格子のディテール、照明の位置、厨房カウンターの納まりなどを特にこだわりましたね」
― クライアントからのリクエストで苦労したところはありますか?
「動線を考えた厨房のレイアウトです。動きやすさと効率性を念頭に置きながら、什器やカウンターなどの細部も図面化して、あらゆる角度から問題点を探りました。ときには1/1スケールで店舗を模型化して、打ち合わせをすることもあったんですよ」
― オープンしてから1年経ちましたが、お店の様子はいかがですか?
「雑誌やSNSなどでよく紹介されていますし、連日多くのお客様が訪れているので、お手伝いできたことを嬉しく思っています。今後もお店をブラッシュアップしていきたいと仰っていたので、こちらも楽しみです」
「自分の時間を大切にすることが、いい仕事につながる。それがフリークラウド流の働き方なんです」と先輩社員の久保田さんは言う。
実際、残業はほとんどなく、年間休日120日の完全週休2日制、有給休暇も取りやすいので、ワークライフバランスを大切にしながら働けるそうです。
また店舗デザイナーには、建築パースやロゴデザインなどの制作、フリークラウドが運営・管理する「デジタルサイネージ」に関わる業務もお任せしたいとのこと。
デジタルサイネージとは、ディスプレイやプロジェクタといった映像表示装置を使って、商品の宣伝、企業PR、求人募集などの情報を発信するシステムで、現在、長野市内の6カ所に設置しています。
「デジタルサイネージで配信する動画広告の企画制作やデータ管理、お客様からの問い合わせ対応などを行っていただきたいと思います。広告・プロモーションに興味があったり、趣味で動画を作成したり、という方は大歓迎です」
センスやスキルを活かして、クライアントの思いをカタチにする。
その醍醐味を味わいながら、あなたも街を彩ってみませんか?
株式会社フリークラウド
募集職種
店舗デザイナー
雇用形態
正社員
給与
月給23万~40万円 + 諸手当
※経験・資格・スキル等を考慮の上、決定します。
昇給
年1回
賞与
年2回
待遇・福利厚生
社会保険完備
通勤交通費全額支給
家族手当
住宅手当
資格手当
時間外手当
退職金保険制度(会社全額負担)
資格取得支援制度
健康診断
服装自由
各種お祝い金
勤務地
長野県長野市中御所町4-4-4
※マイカー通勤OK(駐車場完備)
勤務時間
8:30~17:30(休憩60分)
※残業月0~10時間程度
休日休暇
年間休日120日
完全週休2日制(土・日)
祝日
GW
夏季休暇
年末年始休暇
慶弔休暇
有給休暇(10日~)
産休・育休
介護休暇
仕事内容
店舗デザイナー
店舗の企画提案、設計、設計管理、建築パース・ロゴデザイン等の制作、動画広告の企画制作など
カフェ、美容室、クリニック、オフィスといったさまざまな案件をお任せします。
応募条件
普通自動車免許(AT限定可)
PCの基本スキル
一級・二級建築士または1級建築施工管理技士をお持ちの方
※JWCAD、Vectorworksの操作スキルをお持ちの方は大歓迎
求める人物像
人と話すことが好きな方
チームワークを大切にできる方
新しいものや流行に敏感な方
募集期間
2024年9月13日~
※募集人数に達した時点で終了とさせていただきます
採用予定人数
若干名
採用プロセス
ご応募・お問い合わせ
↓
書類選考
↓
面接(1回)
↓
内定
※試用期間6ヶ月
https://freecloud.jp
当社のSNSもぜひご覧ください!
→Instagram
当社のPVもぜひご覧ください!
ver1
ver2
過去の記事はこちらから
自由な発想でクライアントの思いをカタチに!街を彩る仕事
<お電話でご応募・お問い合わせの場合>
026-225-1230
採用担当:熊原・久保田
※お電話口で「ながの仕事物語を見て」とお伝えください。
<履歴書・職務経歴書を直接郵送いただく場合>
〒 380-0934長野県長野市中御所町4-4-4
株式会社フリークラウド
採用担当:熊原・久保田宛
※特記事項に「ながの仕事物語を見て」とご記載ください。