『ボヌール(Bonheur)』という言葉は、フランス語で「幸せ」を意味する。
毎日の生活の中で「幸せ」を感じる瞬間とは何だろうと考えたときに、思い浮かぶのは「食」かもしれない。
温かい料理の匂いにホッとしたとき、ふと手を伸ばした一口が驚くほどおいしかったとき、食卓を囲む家族や仲間が笑っているのを見たとき。
そのすべてが、小さな「幸せ」だといえる。
ボヌールは、食を通じて日常の「幸せ」をつくりたいという想いから生まれた会社だ。
長野市に拠点を構え、全国の飲食店やカフェチェーンへ商品を届ける食品メーカーとして、これまで20年以上にわたり冷凍食品や加工食品をつくり続けてきた。
特に有名カフェチェーンのキッシュ製造では長い実績があり、今では全国約2000店舗の店頭にボヌールでつくられたキッシュが並んでいる。
また、宅配向けの食品や業務用ソースのほか、OEM(受託製造)にも積極的に取り組み、お客様のニーズに寄り添いながら、さまざまな商品を企画開発しています。

長野県|食品製造スタッフ|食を通じて、日常の幸せと新しい文化をつくる会社
インタビュー:代表取締役社長・山﨑 信之さん
安茂里駅から徒歩8分ほどのところにある本社で出迎えてくれたのは、代表の山﨑さん。
山﨑さんは銀行から食品会社へ転職し、そこで健康食品の世界に触れたそう。
商品によって人の暮らしや体調が変わっていくのを目の当たりにしたことが、「食に携わる仕事で人の幸せに寄与したい」という想いを強くしたんだとか。
その後、健康食品会社で共に働いていた仲間と新しい挑戦をしようと決め、立ち上げたのがボヌールだった。
しかし創業当初は、うまくいかないことのほうが多かったという。
「当初はゲレンデ向けの食事やお菓子などの製造を手掛けていたんですが、なかなか軌道に乗らなくて。そんなときに知り合いの会社から、有名カフェチェーンがキッシュの製造を委託できるメーカーを探していると聞き、挑戦しない理由はないと思ったんです」

新しい分野を学びながら、地道に試作と検証を重ねる毎日。時には思い通りにいかない生地に頭を抱え、時には試作品を囲んでスタッフと味の議論を重ねることもあったそう。
それでも諦めずに続けた結果、ボヌールはその品質と技術を評価され、キッシュ製造が会社の柱に育っていった。
「長野の小さな食品メーカーが、全国のカフェチェーンに商品を届ける存在になった。あのとき挑戦して本当によかったと思っています」と山﨑さん。
依頼は今も増え続けており、将来的にはキッシュ専用の工場をつくりたいと考えているそう。
20年間で築き上げた技術を、さらに高めていくための大きな決断だ。
そして、その構想の先には、ボヌールが“キッシュ文化をつくる存在になる未来”が描かれている。

インタビュー:統括本部長・須田さん
ボヌールの現在、そして未来を語るうえで欠かせないのが、2024年4月に入社した統括本部長・須田さんの存在。
須田さんは、人生の大半を“食の現場”で生きてきた人物だ。
レストランの立ち上げに料理長として関わり、冷凍食品のコンサルティング、食品製造の開発、飲食店経営と、食に関わるあらゆる領域で経験を積んできたそう。
料理をつくる現場、商品を開発する現場、企業の経営に携わる現場——そのすべてを横断してきた視点が、須田さんの強みとなっている。
そんな須田さんがボヌールへ転職するきっかけとなったのは、『長野という土地で、もう一度ものづくりに向き合いたい』という想いだった。
埼玉から長野への移住という大きな決断をし、平日は長野で働き、週末は埼玉へ戻る2拠点生活を続けている。
「長野は本当に心地よい場所なんです。空気も気候も、人も穏やかで、ものづくりに集中できる環境だと感じています」
入社後はこれまでの経験がすぐに発揮され、開発から営業、管理まで会社の中心機能を横断的に支える役割を担うことになった。
その活躍は社内外でも認められ、プロフェッショナルアワード2024(正社員部門)で個人賞を受賞している。

須田さんが大切にしているのは、これまでのボヌールが築いてきた20年を土台にしながら、その先にある新しい20年をつくることだという。
「これまでのボヌールは、下請けとして多くの企業の製造を支える存在でした。けれど、これから先の20年は、自分たちの価値を自分たちでつくり出すフェーズに入るべきだと思っています」
その象徴となるのが、自社ブランド Quiche de「Petit Fuku(プチ フク)」の立ち上げ。
副社長と須田さんを中心に、フランスへの視察からスタートし、本場の食文化を体験しながら、“日本らしいキッシュ”のあり方を探っていったそう。
2025年には新たに開発したキッシュが、長野県内のスーパーに並ぶようになり、次第にブランドとしての存在感を高めているという。
須田さんは、これをきっかけにボヌールが地域とより深くつながり、長野から全国へ食文化を発信していく未来を描いている。

「池袋で展示会に出展したときは、来場者600名のうち半数近くの方がブースに来てくれました。キッシュメーカーが日本に数社しかないという希少性もありますが、ボヌールだからこそできる挑戦があると感じています」
さらに2025年12月には、長野市篠ノ井に新しいセントラルキッチンがオープン。
小規模ながらも、実験的な商品開発と製造の起点となる場所をつくり、そこから次のヒット商品を生み出していく構想があるんだとか。
「新しい商品を受け入れ、試作し、育て、本格的な量産へ繋げていく場所です。この場所が、ボヌールの“未来の台所”になると思っています。美味しいものを作りたい、挑戦してみたいという方はぜひ」
須田さんは穏やかな口調の中に、確かな情熱と未来への確信をにじませながら語る。
“挑戦”という言葉が嫌味なく馴染むのは、これまでのキャリアのすべてを“食の未来をつくるために使う”という覚悟があるからなのだろう。

ボヌールの味を支えているのは、日々現場に立つ製造部のスタッフたちだ。
ソースをつくる人、生地を成形する人、具材を準備する人、焼き上げを担当する人、包装の最終工程を担う人。それぞれが自分の工程に責任を持ち、1つの商品のために力を合わせている。
製造部では20代から30代のスタッフが多く活躍しており、未経験から始めた人も多く、わからないことがあればすぐに相談できる雰囲気だそう。
ただ、作業場は工程によって温度が高くなる場所もあり、重い材料を扱う場面もある。
それでも無理をせず、互いに頼り合いながら取り組むことが、安全で安定した製造に繋がっているという。
「店頭で自分のつくった商品を見つけたときは、やっぱり嬉しいですよ。それに、家族に『これ、おいしかったよ』と言ってもらえると、それだけで努力が報われる気がします」
製造部がつくり続けているのは、ただの「商品」ではない。誰かが口にしたときに生まれる小さな「幸せ」そのものなのだ。

創業からの20年で、ボヌールは下請け中心のメーカーから、独自の技術を持つ食品企業へと成長してきた。
そして次の20年は、自ら価値を生み出し、文化を発信するフェーズに入る。
自社ブランドの展開、新しい製造拠点の立ち上げ、地元企業との協業、新商品の開発、全国への発信。こうした動きの中心には、代表の山﨑さんと須田さんの『食を通じて人を幸せにしたい』という想いがある。
山﨑さんは創業者として会社の礎を築き、須田さんは次の時代に向けた大きな構想を描いていく。
これまでの20年は挑戦の歴史。これからの20年は創造の歴史。ボヌールは今、そんな節目に立っているのだろう。
長野の静かな土地で、真摯に食と向き合い、ときには新しい文化を生み出していく——。そんな会社の姿に共感したなら、ぜひ一度ボヌールという場所を覗いてみてほしい。
きっとそこには、次の20年をともにつくっていく温かい人たちがいます。
株式会社ボヌール 募集要項
募集職種
食品製造スタッフ
雇用形態・給与
雇用形態
正社員・アルバイト
給与
正社員
月給22万円〜25万円+各種手当
※経験・資格・スキル等を考慮の上、決定します。
アルバイト
時給1070円〜1338円
※交通費支給あり
昇給
正社員
あり(年1回、前年度実績3,000円~10,000円)
アルバイト
時間あたり10~50円(前年度実績)
賞与
正社員
あり(年3回、前年度実績合計3~4カ月分※うち1回は業績による決算賞与)
待遇・福利厚生
社会保険完備
通勤手当
時間外手当
扶養手当(配偶者1万5000円、子ども5000円/人)
資格手当(調理師免許など)
制服貸与
車通勤可(無料駐車場あり)
扶養内勤務可
Wワーク可
社員割引あり
勤務地・勤務時間・休日休暇
勤務地
本社/長野県長野市大字安茂里字二経塚7732
※マイカー通勤OK(駐車場あり)
勤務時間
正社員
4:00〜20:00の間で実働7.5時間(休憩60分)
※残業月10~20時間程度
アルバイト
週4日以上、1日7.5時間以上
15:00〜23:30(実働7.5h)
※希望に応じたシフト調整が可能
休日休暇
週休2日制(会社カレンダーによる)
年間休日100日
GW休み
お盆休み(8/13〜8/15)
年末年始休み(12/31~1/3)
慶弔休暇
有給休暇(10日~)
アルバイト
日祝休み(隔週で土曜出勤あり)
※土日休みも可
仕事内容
正社員
有名人気カフェのキッシュや宅配向け業務用ソース・スープ等の冷凍食品製造を担当。
製品の梱包、仕分け、調合、オーブンへの棚入れ・棚出し、ラインの全体管理、パート・アルバイトのシフト作成、報告書作成など。
アルバイト
キッシュの具材づくり、パスタソースやスープの製造補助、焼成や仕上げ作業の補助、包装ラインでのシール貼りや検品など。
食品工場での軽作業が中心です。
計量、カット、混合、トッピングなど、いずれもシンプルな作業で、未経験の方でもすぐに覚えられます。
応募条件・求める人物像
応募条件
学歴不問
※食品工場経験があれば活かせます
未経験歓迎
第二新卒歓迎
フリーター・Wワーカー歓迎
主婦・主夫歓迎
シルバー歓迎
髪色自由
ピアス可
求める人物像
食に興味がある
チャレンジ精神旺盛な方
美味しいものを作りたい方
チームワークを大切にできる方
採用プロセス
募集期間
2025年12月23日~
※募集人数に達した時点で終了とさせていただきます。
採用予定人数
若干名
採用プロセス
ご応募・お問い合わせ
↓
書類選考
↓
面接(1~2回)
↓
内定
※試用期間3ヶ月
https://bonheur-co.jp
会社HPもご覧ください!
企業情報・お問い合わせ
〒380-0941
長野県長野市安茂里7732
026-267-7111
採用担当:須田(スダ)

