引っ越しで部屋を出るとき、担当者と一緒に部屋の中を見て回った経験はあるだろうか。
傷や汚れを一つひとつ確認して、「これは住む前からありましたね」「ここは交換が必要そうです」と話をする。
あの時間の向こう側には、次の誰かが暮らしはじめるまでのたくさんの仕事が続いています。
株式会社モリビは、退去立ち会いやリフォーム、ハウスクリーニング、空き家の管理などを手がけ、長野県内の賃貸アパートを「再生」してきました。
今回募集するのは、退去立ち会いスタッフと事務。
退去立ち会いスタッフは、部屋を確認するだけでなく、オーナーさんへのリフォーム提案や見積もり、工事の手配まで担う営業職です。
事務は、依頼の受付や日程調整、電話対応、書類作成などを通して、営業スタッフと一緒に仕事を進めていきます。
いずれも働いている人たちの経歴はさまざまで、美容師やアパレル販売、ドラッグストアの店長、料理人、エステティシャンなど。
不動産や建築の知識がないところから、新しい仕事を始めた人がほとんどです。
古い部屋が、手をかければ変わるように。これまで積み重ねてきた経験も、ここでは新しい仕事につながっています。

長野県|退去立ち会いスタッフ・事務|今あるものを活かして、次をつくる会社。
インタビュー:代表取締役社長・森山アリエルさん
長野駅より車で約12分。モリビの本社は長野市稲葉にあります。
ここを拠点に、小諸市、松本市、飯田市にも営業所を構え、社員はあわせて55名ほど。
始まりは1999年。現会長の森山栄次さんが、アパートのハウスクリーニングをする「有限会社森美装」を長野市で立ち上げたところから。
賃貸物件の仲介会社と付き合いが深まるうちに、「リフォームもできないか」と声をかけられ、ハウスクリーニングを軸にしながら、リフォームやビルメンテナンスへと少しずつ仕事を広げたと言います。
2008年には「株式会社モリビ」へ社名を変更し、県内全域に営業所を設立。2012年には、空き家の管理を家主さんに代わって行う「アキメン」というサービスも始めています。
そして2020年。会社のバトンを受け取ったのが、現社長の森山アリエルさん。
アルゼンチン生まれ、埼玉県育ち。かつては半導体の製造会社で、NC旋盤を担当していたそうです。
「長野に来たのは2005年、23歳のとき。当時お付き合いしていた今の妻が、長野市に戻ることになって、私も一緒に移り住んだんです。それで、妻の父親が経営する森美装に入りました」
入社した当時、社員は5名ほど。不動産もリフォームもまったくの未経験で、会社のすべての仕事を一から覚えていったと言います。
今のモリビには異業種から来た人がたくさんいるけれど、森山さん自身もまた、まったく違う仕事からこの会社へやってきた一人です。
社長になったのは、義父である会長から会社の継承を打診されたのがきっかけ。
「義父はまだ65歳で現役でしたから、迷いました。でも、元気なうちのほうが相談もできる。だったら今のうちに継いだほうがいいだろうと」

社長になってまず取り組んだのは、仕事の進め方を見直すこと。
「伝統や文化は大事だと思っています。これまでの歴史は揺るぎないものですから。でも、変化は必要なんです」
その中心になったのが、サイボウズ社の「kintone(キントーン)」という業務アプリを自分たちでつくれるツール。
「最初はなかなか浸透しなかったんです。kintoneの会社にデモをしてもらったときに、当時営業だった植田が『自分にもできそうです』と言ってくれて。じゃあ何かつくってみたらいいよと伝えました」
社員のスケジュール管理から始め、専門の部署を立ち上げて、少しずつデジタル化を形にしていったと言います。
あるとき、森山さんは植田さんをkintoneの全国発表会へ連れて行きました。そこで植田さんが口にしたのが、「ぜひこの舞台に立ちたい」という言葉だったそうです。
そこから社内のペーパーレス化や業務改善を進め、モリビはkintoneの活用事例を競う全国大会でグランプリを受賞。
植田さんは現在、DX・ICT推進部長として会社の仕組みづくりを担いながら、「社長をやってみたい」という希望から、別会社「ShiftHub株式会社」の代表も務めています。

「社員がやってみたいということには、チャレンジさせてあげたいんです。その環境をつくるのが、社長の役目だと思っています。やってみたいことに『ダメ』と言うより、やって失敗したほうがいい。わたしが過去にやったことがあって、結果が見えていることでも、チャレンジさせています」
社員からの申請は、出先にいてもチェックして、日をまたがないうちに返事をする。気になることがあれば、直接電話をかけて話を聞く。
デジタル化を進めてきた一方で、変えたくないものもあると言います。
「人とのやり取りです。今はAIロボットなんかもありますけど、最終的には人と人とでやり取りすることを大事にしたいんです」
これからのモリビが掲げるテーマは、「暮らしの困った、全部まとめて」。
「『建物に不具合が出たら、モリビさんにお願いしたい』と言ってもらえる会社になることが目標です」
また、今回募集する退去立ち会いの仕事について、森山さんはこんなふうに話してくれました。
「自分が住んでみたい部屋をつくるつもりでやってほしいですね。オーナーさんの要望にプラスアルファを目指して、自分の思いを持った提案をする。自分のセンスを盛り込めるのが、この仕事の面白さなんです」

インタビュー:退去立ち会いスタッフ/所長代理・吉澤さん
実際の仕事を知るために、松本市にある中信営業所を訪ねました。
お話を聞いたのは、2024年4月に入社した所長代理を務める吉澤さん。
取材が始まる前に「コンセント、必要なら使ってくださいね」「部屋の温度、暑くないですか?」といった細やかな気配りが印象的でした。
東京で生まれ育った吉澤さんは、美容師とアパレル販売をあわせて10年ほど経験したあと、不動産営業に3〜4年携わったそう。
「35年東京で暮らしてきて、人の多さに疲れちゃったんです。そんなときに旅行で長野に来て、すっかり惹かれてしまって。妻に『長野いいなぁ、引っ越したいなぁ』って言ったら『いいんじゃない』って」
夫婦ともに、縁もゆかりもない長野へ。地域に根ざした会社で働きたいと考えて見つけたのが、モリビでした。
吉澤さんの仕事の中心は、退去の立ち会い。
事務が日程を調整したあと、退去立ち会いの当日はチェックリストをもとに部屋を確認し、もともとあった傷なのか、住んでいる間についたものなのかを見極めていきます。
その後、管理会社やオーナーさんに報告して修繕やリフォームを提案。了承をもらったら工事業者さんを手配し、工事後の仕上がりまで確かめる。
部屋を確認するところから、次の人が住めるようになるまで。その一連の流れに関わる仕事です。

「自分で考えて提案した内容で、古い部屋が新しい姿になっていく。その過程から完成までを見られるのがこの仕事の面白いところですね。古いものがきれいになっていくのは気持ちがいいし、人が住める状態まで持っていけるのがうれしいです」
大変なのは、引っ越しが重なる1月から3月。1日8~9件の現場を回ることもあり、営業所に戻るのが夕方や夜になる日もあるそう。
「どうしたら効率よく仕事ができるか、みんなで改善案を考えて、協力してやっています。逆に6月から8月は落ち着いている時期なので定時で帰ることがほとんどです」
工事のイメージを言葉で伝えることにも、最初は苦労したと言います。
「どう言えば伝わるか、言い方を考えるのは大変でした。技術や知識があっても、話し合いがうまくいかないとトラブルのもとになる。関わる人とは、仲良くなったほうがいいんです」
いい仕事をすると、オーナーさんにとても喜んでもらえたり、次の工事で指名をもらえたりすることもあるんだとか。
「東京から縁もゆかりもない長野に来たので、最初は友達がいなかったんです。だから、全員友達になってやろうと思って仕事してます(笑)。どんな仕事でも、楽しくなければと思っていて。人間関係を大事にすることが、結果にもつながると思うんです」
社内にはサウナ部もあり、仕事のあとも社員同士の仲がいいそうです。

インタビュー:退去立ち会いスタッフ・竹野さん
同じ中信営業部で退去立ち会いを担当しているのが、2025年1月に入社した竹野さん。
以前はドラッグストアに勤務していて、最後の3年間は店長を務めていたそうです。
「前職では1年に1回くらいのペースで転勤があったんです。結婚することになって、転勤が頻繁にあるのは厳しいかなと思って」
もともと転職を考えていたそうですが、結婚を機に本腰を入れて動き出し、合同企業説明会でモリビの話を聞いたことがきっかけに。
しかし、営業職という言葉には、不安もあったんだとか。
「営業というと、ノルマが大変なイメージがあったんです。でもモリビは反響営業なのでノルマがない。初めて営業をやるにはいいなと思いました」
一方で、リフォームを提案して受注につながると、その内容や金額に応じたインセンティブが給与に反映されるという。
「頑張れば、そのぶん稼げる環境です。でも、会社から『これを売れ』と言われることは一切ありません。売る必要のないものを売ることはないんです」
不動産もリフォームも営業も、すべてが初めて。
「専門用語も、業者さんごとに違う作業の範囲も、最初はわからないことだらけでした。でも入ったばかりなので、『教えてください』って素直に聞けたんです。上司や先輩をはじめ、協力会社さんもいろいろ教えてくれました」
3カ月で独り立ちし、一人暮らし向けの1Kや1Rの部屋で数をこなして、2カ月ほどで仕事に慣れたそうです。

ときには失敗もあったという竹野さん。伝え方のミスで、本来は壁だけの工事のはずが、天井まで施工してしまったこともあったそう。
「落ち込んでいたとき、先輩が『俺もそんなことあったよ』と励ましてくれました。それからは電話での確認を徹底したり、現場に行く回数を増やしたり。営業のミーティングでも、こうしたらいいんじゃないか、という改善案をみんなで考えています」
失敗しないことより、失敗したあとにどう変えるか。
前職では、自分の意見が上まで届くことはなかなかなかったけれど、モリビでは困っていることを話すと「1回やってみようか」とすぐに動き出してくれるところに助けられていると言います。
そんな竹野さんが仕事で大切にしているのは、次の入居者さんが気持ちよく新生活を始められる部屋をつくること。
「工事には基本のベースがあって、そこにオーナーさんの要望や地域の特性を考慮した内容を盛り込んでいくんです。大変な思いで見積もりをつくって、いろんな業者さんに電話して、何日もかけて仕上げた部屋があって。その部屋に電気が点いているのを見たとき、ちゃんと契約してもらえたんだなって感動しました」
最後に、応募を迷っている人へのメッセージをもらいました。
「転職って、移るのも勇気、残るのも勇気だと思うんです。自分も10年続けた会社を辞めるのは、かなり勇気が要りました。でもモリビは、未経験からでも飛び込める環境です。一緒に働けたらうれしいです」

インタビュー:事務・細田さん
中信営業所で事務を担当しているのは、2024年に入社した細田さん。前職は接客業で、不動産業界で働くのは初めてだったそう。
電話や来客の対応、kintoneへのデータ入力、見積書・発注書などの書類づくりを担当。退去立ち会いの日程を決めるのも事務の役割で、吉澤さんや竹野さんが現場に出る前の段取りを整えています。
「最初は何もわからなかったので、覚えるのには苦労しました。でも、お客さまにわかりやすく説明する場面では、前の仕事の経験が役立っているなと感じています。特に電話だと顔が見えないので、丁寧な対応を心がけています」
事務というと、事務所で書類と向き合う仕事を想像するかもしれませんが、モリビでは現場の流れを知るために、営業と一緒に物件へ足を運ぶこともあるそうです。
「工事前の部屋の様子を見られたのは、印象に残っています。この仕事をしていないと、なかなか見られない光景なので」
そして、部屋づくりそのものに意見を出すこともあるんだとか。
「会社としても、いろいろな立場の人の目線をリフォームに活かしたいそうで、事務からもどんどん意見を出してほしいと言われています。オーナーさんから『おまかせで』と言われたときに、営業さんから相談されることもあるんですよ」
営業は提案する人、事務は支える人、ときっちり分けるのではなく、気づいたことがあれば、職種に関係なく話してみる。そうしたモリビの仕事の進め方に面白さを感じていると言います。
「困っていることがあれば、誰にでも、どんなことでも相談してください。助けてくれる上司や先輩が、たくさんいますから。安心して飛び込んできてくださいね」

インタビュー:採用担当者より
次にお話を伺ったのは、採用を担当している企画部次長の竹内さん、総務経理課の駒村さん、営業部次長の安達さん。
まずは意見が言いやすいという環境について教えていただきました。
「昔からそうだったわけではないんです。なかなか意見が出ない時期もありました。どんな意見でもいいから主体的に関わってほしい、と思って、意見を出しやすい空気を少しずつつくってきたんです」
また、未経験者を受け入れられる理由もお聞きしました。
「社員のほとんどが、業界未経験の中途入社なんです。だから、入ったばかりの人の困りごとや不安に寄り添える。3カ月間は先輩がマンツーマンでつきますが、独り立ち後も先輩社員が継続的にフォローを行い、安心して業務に取り組めるようにサポートしています。」
資格取得の支援や、時間単位の有給休暇、時差勤務など、生活に合わせた働き方も少しずつ整えているそうです。
ここで、どんな人に来てほしいかを聞きました。
「『こうしたほうがいいんじゃない?』『まずはやってみようよ』と前向きに発信できる人ですね。指示を待つより、自分で考えて、周りの理解を得ながら動ける人が活躍しています」
反対に、向いていない人はどんなタイプなのだろうか。
「毎日決まったルーティンワークを続けたい人や、一人で黙々と作業したい人には、正直向いていないと思います。行く部屋も、オーナーさんの希望も、毎回違いますから。安定や堅実さを第一に求める人より、『楽しそう!』と思ってくれる人のほうが合っていると思います」
最後に、モリビの魅力を教えてもらいました。
「誰よりもおおらかで、新しいことへの好奇心にあふれている社長です。社員の『やってみたい』をいつも前向きに応援してくれるので、安心して自分の意見やアイデアを出せる。変化を恐れずに、ワクワクしながら未来をつくっていける仲間を待っています」

取材を終えて振り返ると、出会ったのはみんな、まったく違う場所からこの仕事にたどり着いた人たちでした。
旋盤の前に立っていた人が、社長になった。東京で髪を切っていた人が、長野で所長代理をしている。ドラッグストアの店長だった人が、初めての営業で、オーナーさんと部屋づくりを考えている。接客をしていた人が、電話の向こうの誰かの暮らしを支えている。
年数を重ねたアパートも、手をかければまた誰かの暮らしの場所になる。
これまでの経験も、ここでなら別のかたちで活きていく。
そしてモリビという会社も、ハウスクリーニングから始まって、今も変わり続けている。
まだ活かせる。まだ変われる。
次に変わっていくのは、ここで働くあなたなのかもしれません。
ながの仕事物語編集部より
今回の取材で印象に残ったのは、働くみなさんがそれぞれ違う道を歩いて、モリビにたどり着いていたことです。
美容師、アパレル販売、ドラッグストア、接客業。これまでの仕事は違っても、その経験が提案の仕方や相手への気配りなど、今の仕事のなかで自然と活かされていました。
そしてもうひとつは、「やってみたい」と言える会社の空気。社長が社員の声に耳を傾け、失敗も含めて挑戦を後押しする。その姿勢が、働く人たちにも少しずつ広がっているように思います。
転職は、これまでをリセットすることではない。今まで歩いてきた道の続きに、新しい仕事がある。モリビのみなさんの話を聞きながら、そんなことを感じた取材でした。
株式会社モリビ 募集要項
募集職種
(1)退去立ち会いスタッフ
(2)事務
雇用形態・給与
雇用形態
正社員
給与
(1)月給22万円以上+インセンティブ
試用期間中は月給22万円~30万円
(2)月給18万5000円以上
※いずれも経験・スキルに応じて優遇します。
昇給
年1回(4月)
賞与
年2回(7月・12月)
待遇・福利厚生
社会保険完備
通勤手当有(上限1万円/月)
職務手当
家族手当
資格手当
時間外勤務手当
退職金制度
財形貯蓄制度
PC・スマホ貸与
社有車・制服貸与
提携保養所利用可能
ウォーターサーバー・給茶機などあり(事業所による)
事業所内デュアルモニター導入
業績表彰
勤務地・勤務時間・休日休暇
勤務地
本社・北信営業所/長野県長野市大字稲葉1383-1
東信営業所/長野県小諸市滋野甲588-2
中信営業所/長野県松本市野溝東1-14-8
南信営業所/長野県飯田市鼎上山4029-1
※マイカー通勤OK(駐車場完備)
※勤務地は希望を考慮
勤務時間
9:00~18:00(休憩60分)
※残業月平均20時間
※火曜・金曜はノー残業デー
休日休暇
年間休日120日
週休2日制(シフト制)
※土日休み・連休取得も可
GW
夏期休暇
年末年始休暇
年次有給休暇
慶弔休暇
産・育児休暇(男女共に取得実績あり)
介護休暇
仕事内容
(1)退去立ち会いスタッフ
退去される入居者様とオーナー様の間に立ち、賃貸物件の退去立ち会い・見積書作成・修繕手配・リフォーム提案などを担当。
※新規開拓&ノルマなし
(2)事務
電話対応や来客対応、kintoneを活用したデータ入力、見積書・発注書など各種書類の作成といった営業サポート業務を担当。
応募条件・求める人物像
応募条件
★未経験・第二新卒歓迎
★U・Iターン歓迎
★学歴・スキル・資格不問
★人物重視の採用です
普通自動車免許(AT限定可)
基本的なPCスキル
何かしらの営業経験、事務経験、不動産・建設業界での経験、kintoneの利用経験などをお持ちの方は活かせます!
求める人物像
新しいことに積極的に取り組める方
最後まで責任をもって仕事をやり遂げられる方
チームワークを大切にできる方
頑張りを正しく評価されたい方
仕事とプライベートの両立をしたい方
考え過ぎず切り替えができる方
採用プロセス
募集期間
2026年10月16日~
※募集人数に達した時点で終了とさせていただきます。
採用予定人数
各職種若干名
採用プロセス
ご応募・お問い合わせ
↓
書類選考
↓
面接(最大2回)
↓
内定
※試用期間3カ月
★リモート面接OK
★県外の方は交通費一部支給
https://moribi.co.jp/
会社情報もぜひご覧ください!
企業情報・お問い合わせ
企業情報・お問い合わせ
〒 380-0912
長野県長野市大字稲葉1383-1
026-266-6226
企画部:竹内(タケウチ)・駒村(コマムラ)
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